ZEHの北海道の基準は?ZEHの種類や太陽光発電の設置についても解説
2024年12月18日
大河内 琢久哉
札幌
こんにちは!ガレージハウス・土間のある家をご提案するアメカジ工務店 大河内です。
2050年のカーボンニュートラル実現を目指し、省エネ性の高いZEH住宅が推進されています。
日本は地域によって気候が大きく異なるので、ZEHの基準も地域によって異なる部分があります。
そこで今回のコラムでは、ZEHの北海道での基準や、多雪地域における特例について解説。
ZEHは太陽光発電システムの導入が必須と思われがちですが、そうとは限らないんですよ。
北海道でこれから新築を検討している方はぜひご覧ください。
ZEHとは
ZEHは「ゼロ・エネルギー・ハウス」の略称で、年間の一次エネルギー消費量の収支をゼロにすることを目指した住宅です。
断熱性能の向上や省エネ設備の導入によって住宅におけるエネルギー消費を減らし、太陽光発電システムなどの創エネ設備を活用することで実現を目指します。
日本が掲げている目標「2050年のカーボンニュートラル実現」に向け、家庭分野でのCO2排出量の削減を進めるため住宅の省エネ化が進められています。
その一環として、ZEHの普及が推進されているのです。
2025年度までに新築住宅の省エネ基準を義務化し、2030年度以降の新築住宅にはZEHレベルの省エネ性能確保が求められるとされています。
北海道のZEHの基準
北海道のZEHの基準についてみていきましょう。
ZEH・Nearly ZEH・ZEH Orientedの3種類
ZEHは地域特性を踏まえ、「ZEH(ゼッチ)」「Nearly ZEH(ニアリーゼッチ)」「ZEH Oriented(ゼッチオリエンテッド)」の3種類に分類されます。
ZEH(ゼッチ)
年間の一次エネルギー消費量の収支をゼロ、つまり、年間消費エネルギー量をおおむね100%以上削減できる住宅です。
断熱基準として熱の逃げやすさの基準であるUA値、省エネ性能のみでの一次エネルギー消費量削減率、創エネを含む一次エネルギー消費量削減率の基準があります。
Nearly ZEH(ニアリーゼッチ)
都市部の狭小住宅などスペースの問題で太陽光発電が十分にできない住宅を対象としているモデルです。
断熱基準と、省エネ性能のみによる一次エネルギー消費量削減率の基準はZEHと同じですが、創エネを含む省エネ基準がZEHモデルよりも低くなっています。
ZEH Oriented(ゼッチオリエンテッド)
住宅スペースや降雪により太陽光発電が十分にできない住宅を対象にしているモデルです。
太陽光発電システムなど再生可能エネルギー設備の導入は必須ではなく、創エネを含む一次エネルギー消費量削減率の基準はありません。
断熱基準と、省エネ性能のみによる一次エネルギー消費量削減率の基準はZEHと同じです。
北海道の住宅会社・アメカジ工務店の家は「ZEH Oriented」が標準仕様です。
こちらのコラムでもZEH Orientedについて詳しくご紹介していますよ!
ZEH Orientedとは?条件や範囲、メリット・デメリットを確認
3種類のZEHの基準
3種類のZEHの基準について、以下の表にまとめました。
※8地域については外皮基準は対象外
なお、外皮基準は地域ごとに基準値が異なります。
日本は地域によって気候が大きく異なるので、断熱性の基準も分けているのです。
おおまかには、1・2地域は北海道(2に一部東北含む)、3・4地域は東北甲信越(3に一部北海道含む)、5〜7地域は関東、東海、近畿、中四国、九州、8地域は沖縄となっています。
UA値は低いほど断熱性能が高いです。
寒冷地である1・2が高い断熱性を求められていることがわかるでしょう。
北海道は地域区分1・2または3のため、UA値の基準は0.4以下または0.5以下となっています。
北海道の断熱基準や断熱等級についてはこちらのコラムでも詳しく解説しています。
ぜひあわせてご覧ください。
北海道で必要な断熱等級は?断熱性能に注目して暖かい住まいづくりを!
北海道はZEHの認定が難しい?
基本的にZEHの認定を受けるためには、再生可能エネルギー設備として太陽光発電システムなどの設置が必要です。
しかし、積雪の多い北海道では太陽光パネルに雪が積もってしまうなどの理由から、太陽光発電を十分に行えるとは限りません。
そのため、都市部の狭小住宅や多雪地域においては、再生可能エネルギーシステムを備えなくても「ZEH Oriented」として認定できる特例があります。
「ZEH Oriented」は、地域的な要件として以下の2点のうちどちらかを満たしている必要があります。
- 北側斜線制限の対象となる地域で敷地面積が85㎡未満である土地(平屋以外)
- 建築基準法で規定する垂直積雪量が100cm以上に該当する地域
なお、北海道でも地域によっては「垂直積雪量が100cm以上」に該当しない地域があり、その場合は「ZEH」または「Nearly ZEH」の認定を目指すことになります。
北海道のZEH基準は高い断熱性能が求められている
ZEHはカーボンニュートラル実現を目指す日本で、環境に配慮した次世代の住宅です。
省エネと創エネにより年間の一次エネルギー消費量の収支をゼロにすることを目指していて、ZEH、Nearly ZEH、ZEH Orientedの3種類があります。
寒冷地である北海道でのZEHは、断熱基準であるUA値の基準が厳しく設定されています。
また、多雪地域では太陽光発電なしでもZEH Orientedとして認定可能な場合がありますよ。
北海道のZEHの基準を知り、快適で環境に優しい暮らしを実現しましょう。
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