UA値とは?北海道での基準やUA値が小さいメリットをわかりやすく!
2024年12月18日
大河内 琢久哉
札幌
こんにちは!ガレージハウス・土間のある家をご提案するアメカジ工務店 大河内です。
UA値は住宅の性能を表す指標として、知っておきたい数値です。
しかし、「具体的に何を指している数値なのかよくわからない」という方もいるのではないでしょうか。
そこで今回のコラムでは、UA値の概要や基準などをわかりやすく解説!
北海道でのUA値の基準やUA値が小さい家のメリットなどもお話しします。
新築を検討する際にはぜひ知っておいてほしい情報です。
UA値とは?わかりやすく解説
UA値とは、住宅の断熱性能を示す指標の一つで、住宅全体の熱の逃げやすさを数値化したものです。
日本語では「外皮平均熱貫流率」といい、外壁や屋根、床、窓などの外皮を通して、どれくらい熱が逃げやすいかを表しています。
数値が小さいほど熱が逃げにくい、つまり「断熱性能が高い家」ということになります。
2013年の省エネ基準改正によって導入された指標で、UA値の基準をクリアすることは、国が定める住宅の省エネ基準の要件の一つになっています。
住宅性能を表す数値には、ほかにもQ値やC値といったものがあります。
【Q値(熱損失係数)】
2013年の法改正でUA値が導入されるまで使われていた指標で、同じく住宅全体の熱の逃げやすさを表す数値です。
【C値(隙間相当面積)】
住宅の気密性能を表す数値です。
小さいほど隙間が少なく、気密性の高い住宅であることを示します。
住宅の断熱性能を判断するために、UA値と並び、なくてはならない指標です。
UA値の計算方法
UA値の計算式は以下の通りです。
■UA値(w/㎡・k)=建物の熱損失量の合計(w/k)÷外皮面積(㎡)
屋根や外壁、床、開口部、基礎などの熱損失量をすべて合計し、外気と室内の温度環境が変わる部分の面積全てを合計したもので割って算出します。
これにより、「面積当たりでどれくらい熱が逃げているか」という数値を把握することができます。
北海道のUA値の基準
日本は地域によって気候が大きく異なるため、全国を8つの地域に分けてUA値の基準を設定しています。
北海道は主に1地域と2地域に分類され、一部は3地域に分類されています。
省エネ基準として、現在は断熱等級4が求められています。
等級5はZEHに相当し、2030年には等級5が最低基準となる予定です。
地域区分・断熱等級ごとのUA値の基準を以下にまとめました。
住宅の省エネ性能がますます重要視される中、次世代の省エネ住宅であるZEH(ゼッチ)住宅や、より高い基準のHEAT20も注目を集めています。
なお、ZEHとHEAT20にはそれぞれUA値が定められています。
北海道の断熱等級については、こちらのコラムもご覧ください。
北海道で必要な断熱等級は?断熱性能に注目して暖かい住まいづくりを!
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)
ZEHは、高い断熱性能と高効率な設備システム、さらに太陽光発電などの創エネ設備を組み合わせることで、年間のエネルギー収支をゼロにすることを目指した住宅です。
ZEH住宅としての認定を受けるためには、現在の基準である断熱等級4よりも高い水準での断熱性を確保する必要があります。
北海道でのZEH住宅については、こちらのコラムでもさまざまな観点から解説していますよ。
あわせてぜひご覧ください。
ZEHの北海道の基準は?ZEHの種類や太陽光発電の設置についても解説
ZEH Orientedとは?条件や範囲、メリット・デメリットを確認
HEAT20
HEAT20は、より高い断熱性能を目指す住宅の基準です。
HEAT20のUA値基準は、ZEH基準よりもさらに厳しい値を設定しており、国が定める「平成28年省エネ基準」からさらに約30%の暖房負担削減を目指しています。
UA値が小さい高断熱住宅のメリット
UA値が小さい住宅、つまり断熱性能が高い住宅には、多くのメリットがあります。
年中快適で健康的に暮らせる
高断熱住宅は外気温の影響を受けにくいため、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができます。
毎日が快適なのはもちろん、夏の熱中症リスク、冬の冷えによる体調不良リスク、寒暖差によるヒートショックリスクなどが低減します。
ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が乱高下することで起こる健康被害です。
例えば、暖かい部屋から寒い脱衣所に移動、そして温かいお風呂に入ったときなどに想定されます。
高断熱住宅では部屋間の温度差が小さいため、このリスクを大幅に減らすことができます。
また、温度差が小さいことで結露も起こりにくくなりますよ。
結露はカビやダニの発生原因となるため、結露を防ぐことでぜんそくやアトピーなどの健康被害リスクも低減できます。
光熱費が削減できる
UA値が小さい家は熱が外に逃げにくいため、エアコンで調整した室温を保ちやすく、空調効率が良いことで光熱費の削減につながります。
特に、厳しい寒さの北海道では、暖房費の大幅な節約が期待できるでしょう。
住宅が長持ちする
結露の発生を抑えることで、カビの発生や建材の劣化を防ぐことができます。
快適な家で長く安全に暮らせ、メンテナンスコストの削減にもつながるでしょう。
UA値とは住宅の断熱性を判断する基準の一つ
UA値とは住宅の断熱性能を示す指標の一つで、数値が小さいほど断熱性能が高いことを意味します。
2013年の省エネ基準改正で導入され、UA値の基準をクリアすることは国が定める住宅の省エネ基準の要件の一つです。
日本は地域によって気候の違いが大きいので、地域を8つに分け、それぞれでUA値の基準が定められています。
寒冷地である北海道は、基準が厳しい区分1・2・3のいずれかに分類されています。
なお、現在の省エネ基準で求められているのは断熱等級4相当、2030年にはさらに厳しい断熱等級5が最低基準になる予定です。
UA値が小さい高断熱住宅、つまり断熱性の高い住宅には、年中快適で健康的に暮らせる、光熱費が削減できる、住宅が長持ちするといったメリットがあります。
新築時には、UA値を重要な指標の一つとして必ずチェックしてくださいね。
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