C値とは何かをわかりやすく!目指す値やC値が低いメリットなども

2024年12月17日

ookouchitakuya

大河内 琢久哉

札幌

こんにちは!ガレージハウス・土間のある家をご提案するアメカジ工務店 大河内です。

住宅におけるC値とは、住宅の気密性を示す指標の一つです。

今回のコラムでは、このC値についてわかりやすく解説!
C値が示す内容や目指すべき値、C値が低い住宅のメリットなどを解説します。
住宅性能に大きく関わるお話なので、これから新築を検討されている方はぜひご覧ください。



C値とは?わかりやすく解説

C値とは、住宅の気密性能を表す指標です。
建物全体における「隙間の総量」を示し、「隙間相当面積」ともいいます。
C値が低いほど建物の隙間が少なく、気密性が高いということになります。

C値は「建物の総隙間面積(㎠) ÷ 建物の延床面積(㎡)」という計算式で算出します。
例えば、C値が10㎠/㎡の場合、1㎡の建物面積に対して1㎠の隙間があることを示します。

建物の総隙間面積とは、ドアや窓、壁などに存在する小さな隙間の合計面積です。
総隙間面積を正確に測るには、専門機器を用いた「気密測定」が必要です。

UA値、Q値との関係

同様に、住宅性能を示す指標にUA値、Q値というものもあります。
これらは住宅の断熱性能を表す指標です。

UA値(外皮平均熱貫流率)は、熱が住宅の外にどのくらい逃げやすいかを示します。
計算方法は「各部の熱損失量の合計 ÷ 延べ外皮面積」で、UA値が小さいほど熱が逃げにくく、断熱性が高いということになります。

UA値については、こちらのコラムでも詳しくご紹介していますのであわせてご覧ください。
UA値とは?北海道での基準やUA値が小さいメリットをわかりやすく!

Q値(熱損失係数)は、熱がどのくらい逃げにくいかを示す指標です。
計算方法は「(各部の熱損失量の合計 + 換気による熱損失量の合計) ÷ 延べ床面積」で、こちらはQ値が小さいほど熱が逃げにくく、断熱性が高い住宅とされます。

なお、C値は重要な指標ですが、単純にC値だけを見ていても、十分な住宅性能が得られるとは限りません。
気密性能がどれだけ高くても、住宅の断熱性能が低ければ、窓や壁などから建物の熱が逃げてしまうからです。
快適な室内環境を実現するためには、気密性と断熱性の両立が不可欠なのです。

家づくりで目指すべきC値はどのくらい?

現在、住宅性能に関しては、「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」によって断熱性能やエネルギー消費量の基準が定められています。
しかし、実はC値は、省エネ法改正により住宅の品質を示す基準項目から外れ、現在は目標となる公的な数値はありません。

そのため、各ハウスメーカーや工務店ごとに、目標となる数値を設定しています。
一般的にはC値が1.0㎠/㎡以下だと、高気密住宅であるとされています。

そんな中で、アメカジ工務店の住宅は、C値0.3㎠/㎡が基準!
寒さが厳しい北海道の中でも、トップレベルの気密性能を誇っています。

こちらのコラムでは、住宅の断熱等級について詳しくご紹介しています。
寒冷地である北海道の基準もぜひチェックを。
北海道で必要な断熱等級は?断熱性能に注目して暖かい住まいづくりを!

C値が低い家のメリット


C値が低いということは、住宅の隙間が少なく、気密性が高いということ。
C値が低く気密性が高い住宅の主なメリットをご紹介します。

光熱費が削減できる

気密性の高い住宅は、室内の温度が外に逃げにくくなるため、冷暖房効率が大きく向上。
省エネとなって、光熱費が削減できます。

快適な温度を保てる

隙間からの風の出入りが少ないため、外気の影響を受けにくく、また調整した室内の空気も逃げにくいです。
そのため、室内の温度を安定して保ちやすく、夏は涼しく、冬は暖かい快適な環境を維持しやすくなります。

健康を保てる

高気密住宅は室内の温度を快適に保つことで、夏の暑さによる熱中症や、冬の寒さによる体調不良、温度差によるヒートショックなどのリスクを減らします。

また、花粉などのアレルギー物質の侵入を防ぐほか、室内の温度や湿度が安定するため、カビやダニの発生を抑え、アレルギーやアトピーなどの症状の低減も期待できます。

建物が傷みにくい

気密性が高く湿気の侵入を防ぎ、温度を一定に保つことで、結露の発生を抑え、建物に対するカビなどのリスクを減らします。
特に壁内結露は見えない部分での建物劣化につながってしまうので、これを防げることは大きなメリットでしょう。

長期的なメンテナンスコストの削減にもつながります。

C値が低い住宅を建てるためには

C値が低い、つまり気密性の高い住宅を建てるための方法を知っておきましょう。

窓やドアは気密性の高い物を選ぶ

窓やドアといった開口部は、気密性の確保に大きく影響します。
そのため、気密性の高い製品を選ぶのがおすすめです。

例えば、一般的な引き違い窓よりも、滑り出し窓のほうが気密性を確保しやすいですし、玄関ドアも、両開きよりも片開きのほうが気密性を保ちやすいとされています。

気密施工と気密性の高い断熱材の使用

床や天井の隙間、各部の接合部には気密テープやシーリング材でしっかり隙間を埋めることが重要!

また、断熱材は吹き付けタイプを使用することで、隙間を効果的に埋めることができます。

信頼できる施工業者の選定

高気密住宅の実現には、職人の技術が大きく影響します
気密性確保について、豊富なノウハウと実績を持つハウスメーカーや工務店に依頼しましょう。

C値とは住宅の気密性を表す指標で、低いほど高気密!

C値は建物の「隙間の総量」を示し、住宅の気密性能を表す指標です。
数値が低いほど、気密性が高いということになります。
現在、公的な指標はありませんが、C値が1.0以下だと一般的に高気密住宅といわれます。

気密性の高い住宅は、省エネ効果や室内環境の快適性向上、健康維持、建物の傷みにくさなどさまざまなメリットがあります。
ただし、気密性だけでなく、同時に断熱性も高めることで、高い住宅性能による快適な室内環境が実現できます。

気密性の高い家づくりには、開口部の工夫や気密施工などに注意が必要。
何よりも、気密施工に対して高い技術と豊富な実績、ノウハウを持つ、信頼できるハウスメーカーや工務店に依頼することが重要です。

アメカジ工務店では、土間のある家やガレージハウスなど、楽しく暮らす一戸建てをご提案しています。
土間やガレージハウスで趣味を楽しむ施工事例も豊富にご用意していますよ。

ご家族で趣味や遊びをとことん楽しめる家をご検討中なら、ぜひアメカジ工務店にご相談くださいね!


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ookouchitakuya

札幌/マネージャー

大河内 琢久哉

美味しそうなグミを見つけては食べてみるのが趣味です! 個人的な1位はHARIBO!硬さが好きです!

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