北海道で太陽光発電を行うメリット・デメリットは?費用や補助金も

2024年12月17日

ookouchitakuya

大河内 琢久哉

札幌

こんにちは!ガレージハウス・土間のある家をご提案するアメカジ工務店 大河内です。

新築時に太陽光発電システムを設置しようか検討される方は多いです。
「でも、積雪のある北海道で太陽光発電ってどうなの?」と悩んでいる方もいるでしょう。

そこで今回のコラムでは、北海道での太陽光発電のメリット・デメリットについて解説。
設置にかかる費用や利用できる補助金なども紹介しますので、ぜひ判断のヒントにしてくださいね。



北海道は太陽光発電に向いている?

「雪が降る北海道は、太陽光発電に向いていないのでは?」
そう思うかもしれませんが、実はそんなことはないんです!

環境省の示す資料「住宅用等太陽光発電の導入ポテンシャルの再推計」によると、主な地域の年間予想発電量は以下の通り。

  • 札幌:1,150
  • 仙台:1,160
  • 東京:1,134
  • 名古屋:1,278

※システム容量1kW あたりの年間予想発電量(kWh/年/kW)

この数値からもわかるとおり、北海道の発電量は他地域と比べても決して低くはなく、日照時間や気温の面では太陽光発電に向いているといえるんです。

太陽光発電システムの発電量は、日照時間や天候などに左右されるため、地域によって異なります。
太陽光発電に向いている環境条件としては、日照時間が長い、気温が低い、空気が澄んでいることなどがあります。


これからの時代の省エネ住宅、ZEH住宅にも太陽光発電システムなどの創エネ設備の設置は欠かせません!
こちらのコラムでもZEH住宅について詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
ZEHの北海道の基準は?ZEHの種類や太陽光発電の設置についても解説
ZEH Orientedとは?条件や範囲、メリット・デメリットを確認

北海道で太陽光発電をするメリット・デメリット

北海道で自宅に太陽光発電システムを導入するメリットとデメリットをそれぞれご紹介します。

メリット①光熱費の負担を抑えられる

太陽光発電システムで発電した電気を使えば、電力会社から購入する電気を減らして光熱費の負担を抑えられます。

厳しい冬のある北海道は、冬の暖房費などで全国の中でも年間の光熱費が高い地域です。
太陽光発電を活用することで、年間の光熱費の負担を大きく抑えられるのは魅力的なメリットでしょう。

メリット②発電効率が良い

太陽光パネルは高温になると、放電し発電効率が下がってしまいます。
しかし、寒冷地である北海道では太陽光パネルの温度が上がりにくく、発電効率を確保しながら発電が可能です。

メリット③安定した発電量が期待できる

北海道は年間を通して日射量が多いため、安定した発電量が期待できます。
冬には積雪の影響を受けますが、春から秋にかけては全国的に見ても発電量が多く、年間を通しての発電量はほかの地域と大きな違いはありません。

北海道は台風の被害が少ないことも、リスクを減らす要因の一つです。

デメリット①冬は発電効率が下がる

雪が降る冬には、発電効率が下がってしまうのは事実です。
しかし、春から秋の発電効率が良いので、年間を通しての発電量には大きな影響はありません。

太陽光パネルに角度をつけるなど雪が積もりにくい工夫をしたり、蓄電池を併用したりしながら利用することをおすすめします。

デメリット②落雪事故のリスクがある

太陽光パネルは表面に雪が滑りやすい加工をしていたり、角度をつけて設置したりするため、雪が軒下に落ちてくるリスクがあります。
たまった雪がまとまって落ちてくると、事故やケガにつながってしまう恐れも。

雪止めを設置する、パネルの数を減らす、軒下を歩かないなどの工夫や注意を心がけましょう。

北海道で太陽光発電を設置する際の費用


住宅用の太陽光発電システムの設置費用は、年々下がっている傾向にあります。

経済産業省調達価格等算定委員会の資料「令和6年度以降の調達価格等に関する意見」によると、2023年度の平均費用は新築で28.8万円/kW。
3〜5kWの太陽光発電システムを設置する場合の費用は、約86万〜144万円となります。

また、メンテナンスは3~5年ごとに1回程度で、1回あたりのメンテナンス費用は約4.7万円と示されています。

なお、住宅用太陽光発電システムの設置に対しては、自治体ごとに補助金制度を実施しています。
例えば、北海道の主要都市では以下のような補助金が利用できますよ。

【札幌市】再エネ省エネ機器導入補助金制度

  • 補助金額:太陽光モジュールの出力の合計1kWあたり1万8,000円(上限12万5,000円)
  • 申込募集期間:第2回 2024年9月2日~11月6日

【旭川市】令和6年度旭川市地域エネルギー設備等導入促進事業補助金

  • 補助率:対象経費の1/10(上限10万円)
  • 受付期間:第2回 2024年8月19日~9月20日

【函館市】令和6年度函館市新エネルギーシステム等導入補助金

  • 補助金額:5万円
  • 募集期間:2024年4月1日~2025年2月28日

それぞれ条件や予算上限があるため、詳細は各ホームページで確認してください。
そのほかの自治体でもそれぞれ補助金事業を実施している場合があるので、お住いの自治体のホームページをぜひ確認してみましょう。

太陽光発電はメリット大!デメリットも確認し北海道でもぜひ検討を

北海道は日射量が多く、寒冷地であるため、太陽光発電の発電効率が良いというメリットがあります。
特に冬の暖房費が高い北海道では、光熱費の負担を抑えられる太陽光発電のメリットは大きいです。
一方で、北海道では冬の積雪による発電効率の低下や落雪事故のリスクというデメリットも。

住宅用太陽光発電システムの設置費用は年々下がっており、2023年の平均は3〜5kWの場合で約86万〜144万円。
自治体ごとに設置費用に対する補助金制度なども実施していますよ。

北海道で太陽光発電システムを設置するメリットとデメリットをよく確認し、ぜひ検討してみてくださいね。

アメカジ工務店では、土間のある家やガレージハウスなど、楽しく暮らす一戸建てをご提案しています。
土間やガレージハウスで趣味を楽しむ施工事例も豊富にご用意していますよ。

ご家族で趣味や遊びをとことん楽しめる家をご検討中なら、ぜひアメカジ工務店にご相談くださいね!


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大河内 琢久哉

美味しそうなグミを見つけては食べてみるのが趣味です! 個人的な1位はHARIBO!硬さが好きです!

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