一次エネルギー消費量とは?計算方法や重要性、抑える方法も
2024年12月17日
大河内 琢久哉
札幌
こんにちは!ガレージハウス・土間のある家をご提案するアメカジ工務店 大河内です。
一次エネルギー消費量とは、住宅の省エネ性能を示す重要な指標です。
今回のコラムでは、一次エネルギー消費量について詳しく解説。
一次エネルギー消費量の計算方法や重要性、そして実際に一次エネルギー消費量を抑えるためのヒントなどを解説していきます。
暮らしにメリットがあるだけでなく、持続可能社会を目指す上でも大切な概念なので、ぜひご覧ください。
一次エネルギー消費量とは?計算方法もチェック
一次エネルギー消費量とは、住宅が1年間で消費する総エネルギー量のこと。
住宅で使用している冷暖房設備や換気設備、給湯設備、照明設備、その他の家電などの消費エネルギーを合計したものです。
住宅性能や省エネ性能を表す際に使われる指標の一つとなっています。
そもそも一次エネルギーとは、自然界から直接取り出した形態のエネルギーのことです。
具体的には、石油、石炭、天然ガス、太陽光、風力、原子力などが該当します。
単位はJ(ジュール)で、MJ(メガジュール)、KJ(キロジュール)、GJ(ギガジュール)などで表します。
一方、私たちが普段使用している電気や都市ガス、灯油などは、一次エネルギーを加工・変換したもので、「二次エネルギー」と呼ばれています。
単位は、エネルギーの種類ごとにWhや、㎥、Lなどが使われます。
一次エネルギー消費量の計算方法
住宅の一次エネルギー消費量は、以下の5つの要素を合計して算出します。
- 冷暖房設備のエネルギー消費量
- 換気設備のエネルギー消費量
- 給湯設備のエネルギー消費量
- 照明設備のエネルギー消費量
- 家電製品などその他の機器によるエネルギー消費量
エネルギーの種類が電気、都市ガス・プロパンガスなどと異なる場合は、これらの二次エネルギー消費量に、それぞれ定められた係数をかけて一次エネルギー量に換算した上で合計します。
Webサイトで公開されているエネルギー消費性能計算プログラムを使って自動計算することもできますよ。
一次エネルギー消費量等級について
一次エネルギー消費量等級とは、住宅のエネルギー効率を評価するための指標です。
1から6までの等級があり、等級6が最もエネルギー消費量が少なく、省エネ性能が高いとしています。
等級6は、住宅の省エネ基準で定める水準よりも20%以上の一次エネルギー消費量の削減が条件となっています。
これはZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)と同等の高い省エネ性能です。
アメカジ工務店の家は、一次エネルギー消費量等級が最高ランクの6等級!
省エネ性の高い住宅で、光熱費を抑えながら快適な暮らしを実現します。
住宅の一次エネルギー消費量を抑えるのが重要な理由とメリット
一次エネルギー消費量の削減は、2050年のカーボンニュートラル達成に向けた重要課題の一つです。
特に住宅など建築物からの温室効果ガス排出は、全体の排出量の中で大きな割合を占めており、持続可能社会の実現のためにも、その削減は重要なポイントとされています。
個人レベルでは、住宅の一次エネルギー消費量を抑えることで以下のようなメリットがあります。
光熱費を削減できる
一次エネルギー消費量の少ない住宅は、エネルギー効率が高く、結果として光熱費を大きく抑えることができます。
一年中快適に過ごせる
一次エネルギー消費量の削減は、高断熱・高気密設計によっても確保されています。
高断熱・高気密住宅は、外気温の影響を受けにくいため、夏は涼しく、冬は暖かい快適な暮らしを実現します。
環境負荷を低減できる
エネルギー消費量の削減は、CO2排出量の削減にもつながります。
気候変動や地球温暖化の緩和など、地球環境の保全に貢献できます。
住宅の一次エネルギー消費量を抑える方法は?
住宅の一次エネルギー消費量を効果的に抑制するためには、家づくりの中で以下のようなアプローチが必要です。
住宅の断熱性能の向上
壁や屋根、床へ、高性能な断熱材をたっぷり施工。
窓には複層ガラスや断熱サッシを採用して、断熱性を高めます。
アメカジ工務店では、外張断熱+充填断熱のダブル断熱、窓にはトリプルガラスを採用し、高い断熱性能を実現しています。
寒さの厳しい北海道では、住宅の断熱性能にはぜひ注目してほしいところ。
北海道の断熱等級の基準についてはこちらのコラムでも詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
北海道で必要な断熱等級は?断熱性能に注目して暖かい住まいづくりを!
高効率設備の導入
省エネ性能の高い住宅設備を導入して、エネルギー効率を向上することで消費エネルギーを抑制します。
高性能の冷暖房設備や給湯設備が登場していますよ。
LED照明を採用するのも効果的です。
再生可能エネルギーの導入
太陽光発電システムの設置は、一次エネルギー消費量の大幅な削減につながります。
特にZEH基準を目指す場合、太陽光発電は必須の要素です。
ZEHでは、高断熱化と高効率設備の導入に加え、創エネルギーによって年間の一次エネルギー消費量を実質ゼロにすることを目指します。
なお、雪の影響を受ける北海道などでは、太陽光発電設備がなくてもZEHが認められるケースがあります。
こちらのコラムで詳しくご紹介しておりますので、あわせてご覧ください。
ZEHの北海道の基準は?ZEHの種類や太陽光発電の設置についても解説
住宅の一次エネルギー消費量とは家の省エネ性能を示す指標の一つ
一次エネルギー消費量は、住宅が1年間で消費する総エネルギー量のこと。
家のエネルギー効率や省エネ性能を示す指標の一つです。
一次エネルギー消費量の削減を目指すことで、光熱費の削減、快適な住環境の確保、そして環境負荷の軽減が期待されます。
2050年のカーボンニュートラル実現を目指す上でも、重要課題とされています。
今後ますます重要性が高まる省エネ性能。
家づくりの計画段階から、一次エネルギー消費量の削減を意識したプランを心がけることで、快適で持続可能な暮らしを実現できます。
アメカジ工務店では、土間のある家やガレージハウスなど、楽しく暮らす一戸建てをご提案しています。
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