耐震等級の基準を確認!耐震等級の高い家づくりのメリットやポイントも
2024年12月18日
大河内 琢久哉
札幌
こんにちは!ガレージハウス・土間のある家をご提案するアメカジ工務店 大河内です。
地震の多い日本で安心して暮らすためにも、住宅の耐震性は重要なポイント。
そこで今回のコラムでは、建物の持つ地震に対する強さを表す指標の一つ、耐震等級について解説します。
耐震等級が表す地震に耐える強さの基準や、耐震等級が高い家を建てるメリット、耐震等級が高く地震に強い家づくりのポイントなどをお伝えします。
大切な家で安心して暮らすためにも、ぜひ知っておいてほしい情報です。
耐震等級とは?1・2・3の基準の違いをチェック!
耐震等級とは、建物が地震に耐える強さの基準。
2000年に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」に基づく住宅の評価項目の一つです。
耐震等級1・2・3の違い
耐震等級には1~3の3段階があり、数字が大きくなるほど地震に強い建物ということになります。
それぞれについて詳しく紹介しますね。
耐震等級1
耐震等級1は、現行の建築基準法による最低基準を満たす耐震性能です。
現在建設される建物は全て、耐震等級1を満たしています。
耐震等級1は、数百年に一度程度発生する規模の地震(震度6強~7程度)でも即倒壊や崩壊はせずに耐えられる強さ。
ただし、損傷レベルによっては修繕や建て替えが必要になる可能性があります。
数十年に一度発生する規模の地震(震度5程度)では、住宅が損傷しない強さとされています。
耐震等級2
耐震等級2は、耐震等級1の1.25倍の強さがあります。
数百年に一度程度発生する規模の地震(震度6強~7程度)でも倒壊や崩壊はせず、一部の補修を行なって住み続けられる可能性が高いとされています。
災害時の避難所となる学校や体育館、病院といった公共施設は耐震等級2以上で建設されています。
また、長期優良住宅の認定も耐震等級2以上が条件です。
耐震等級3
耐震等級3は、耐震等級1の1.5倍の強さがあります。
数百年に一度程度発生する規模の地震(震度6強~7程度)にも耐え、一部の軽微な修繕のみで住み続けられると想定されており、地震がきても安心の住まいに。
消防署や警察署は、耐震等級3で建設されています。
震度7の地震が2回起こった2016年の熊本地震では、多くの住宅が倒壊する中、耐震等級3の建物には大きな損傷は見られなかったという調査結果も報告されています。
耐震・免震・制震の違い
地震に対する建物の強さを表すときに使われる言葉として、「耐震」のほかに「免震」と「制震」があります。
耐震
建物の構造や素材などで建物そのものの強度を増し、揺れによるダメージに耐える仕組みです。
免震
建物と地盤を切り離し、地震の揺れを建物に伝えにくくする仕組みです。
建物の揺れを軽減し、建物への被害を最小限に抑えます。
制震
特殊な装置を設置し、地震の揺れを吸収する仕組みです。
建物に伝わる揺れを軽減し、建物への被害を最小限に抑えます。
耐震等級が高いことによるメリットとデメリット
耐震等級が高い家は、地震で倒壊や崩壊するリスクが少ないので、命を守って安心して暮らせるのが大きなメリット。
もし損壊しても修繕して住み続けられるなら大切な家を手放さずに済みますし、損壊が軽微なほど修繕費用も少なくて済み、経済的な負担も抑えられます。
また、耐震等級が高い家は地震で被害を受けにくいということで、耐震等級に応じて地震保険の割引が受けられます。
耐震等級1だと10%、等級2だと30%、等級3だと50%割引に。
等級割引との併用はできませんが、免震建物や耐震診断済みの建物に対する割引などもあります。
住宅ローンの中にも、耐震等級に応じて金利が引き下げられる商品もありますよ。
一方、耐震等級が高い家は建築コストが高いことがデメリットです。
耐震性を高めるための構造計算や、建物を支える耐力壁や耐震金物を増やしたりするのに費用がかかります。
耐震等級の評価を受けるにも、審査や認定に対して合計で10万~20万円程度の費用がかかるでしょう。
さらに、耐震等級を重視することで希望の間取りにできない可能性もあります。
耐震性を高めるには、壁や柱を増やしたり、梁(はり)を太くしたりする必要があり、広いワンフロアのLDKや吹き抜け、壁一面の大きな窓といった間取りなどはできないケースもあることも覚えておいてくださいね。
ガレージハウスは1階部分に広いスペース(ガレージ)を有する間取りですが、設計や構造、素材を工夫することで、耐震性の高い安全な住まいが実現できますよ!
こちらのコラムでも詳しくご紹介していますので、ぜひごらんください。
ガレージハウスの耐震性は大丈夫?耐震性を高める設計をチェック
耐震等級が高い家を建てるには?
耐震等級の高い家を目指すには、こんなポイントを意識しましょう!
耐力壁や柱の数、バランス
耐力壁や柱、筋交いなどを増やすほど、耐震性は高まります。
単純に増やすだけではなく、1階と2階の耐力壁の位置を揃えたり、四隅に配置したりとバランスをとることで、さらに耐震性を高められます。
基礎、床の耐震性
建物をいくら頑丈にしても、床や基礎がおろそかでは耐震性は高まりません。
基礎や床を建築段階で強化し耐震性を高めておくことで、建物が受けた揺れや振動を受け流してダメージを抑えることができます。
なお、耐震等級2、3の取得には専門機関による審査を受け、認定を受ける必要があります。
耐震等級の高い家を建てたいなら、早い段階でハウスメーカーの担当者に「耐震等級3の家を建てたい」と伝えておきましょう。
アメカジ工務店の家は、最高水準の耐震等級3相当。
丈夫な集成材を使用し、柱と壁の両方で建物を支えるソリッドフレーム工法や、床に剛性を持たせる根太レス工法などで頑丈さを追求。
耐震等級3は、150年に一度の大地震でも軽度の補修を行えばその後も安心して住み続けることが可能とされています。
アメカジ工務店は、地震に強く、頑丈で長持ちする家を提案します!
※耐震等級3の取得には申請が必要です。
耐震等級の基準を知って地震に強い家づくりを
地震の多い日本では、耐震性の高さは家づくりで重要なポイントの一つ。
耐震等級とは建物が地震に耐える強さの指標の一つで、1~3までの3段階があり現行の建築基準法による最低基準は耐震等級1です。
耐震等級2は等級1の1.25倍、等級3は等級の1の1.50倍の強さがあり、大地震がきても即倒壊や崩壊せず、命や財産を守れるとされています。
耐震等級の高い家は、地震に強く安全に暮らせるほかにも、地震保険の割引や住宅ローンの金利引き下げなどのメリットがあります。
ただし、建築コストが高いこと、間取りに制限があるといったデメリットも。
住宅の耐震性を高めるには、建物の重さや耐力壁や柱の数、配置バランス、基礎、床の耐震性などに配慮した設計が必要です。
耐震等級2や3の取得を希望しているなら、ハウスメーカーの担当者に早い段階で伝えましょう。
耐震等級2や3の取得には専門機関による審査や認定も必要ですよ。
アメカジ工務店の家は、最高水準の耐震等級3相当!
建材や設計、工法などに工夫を重ね、地震に強く、頑丈で長持ちする家を提案します!
アメカジ工務店では、土間のある家やガレージハウスなど、楽しく暮らす一戸建てをご提案しています。
土間やガレージハウスで趣味を楽しむ施工事例も豊富にご用意していますよ。
ご家族で趣味や遊びをとことん楽しめる家をご検討中なら、ぜひアメカジ工務店にご相談くださいね!