耐震等級3とは?耐震に影響する要素や耐震等級3のメリットを詳しく
2024年11月19日
大河内 琢久哉
札幌
こんにちは!ガレージハウス・土間のある家をご提案するアメカジ工務店 大河内です。
地震の多い日本では、住宅性能の中でも耐震性は特に気になるところですよね。
耐震等級3とは、建物の耐震性を示す指標の中で、耐震性が一番高い値です。
今回のコラムでは、耐震等級3の特徴や基準、メリットについて詳しく解説します。
安心して暮らせる家づくりの基礎知識として、ぜひ知っておいてほしい情報です。
耐震等級3とは?
耐震等級は、2000年に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」に基づく住宅性能表示制度の一つ。
建物がどのくらい地震に耐えられるのかを示します。
等級1から3までの3段階あり、「耐震等級3」が一番耐震性が高いです。
耐震等級3の建物は、数百年に一度レベルの巨大地震(震度6強~7程度)が発生しても軽微な修繕で住み続けることができる想定となっています。
耐震等級1の1.5倍の耐震性で、災害時の拠点となる消防署や警察署などにも求められる耐震性能です。
それに対して、耐震等級1は建築基準法で定められた最低基準です。
数十年に一度レベルの大地震(震度5強程度)の地震では建物は損傷を受けず、数百年に一度の巨大地震でも即座に倒壊はしないレベルとされています。
耐震等級2は、耐震等級1の1.25倍の耐震性を持ち、数百年に一度レベルの大地震でも、修繕を行なって住み続けられる可能性が高いとされています。
耐震等級のさらに詳しい解説や、耐震・免震・制震の違いなど、こちらのコラムでもお伝えしていますので、ぜひあわせてご覧ください。
耐震等級3と「耐震等級3相当」の違い
住宅の中には、「耐震等級3」ではなく、「耐震等級3相当」もあります。
耐震等級3は、第三者機関による正式な評価・認定を受けた証明です。
一方、耐震等級3相当は、同等の耐震性能設計ではあるものの、正式な評価・認定を受けていない状態です。
しかし、耐震等級3と同様に耐震等級1の1.5倍の耐震性を有しています。
アメカジ工務店の家は、最高水準の耐震等級3相当!
150年に一度の規模の大地震でも、軽度の補修でその後も安心して住み続けることが可能です。
別途申請費用などが発生しますが、耐震等級3の取得も可能ですので、ご希望の方はぜひご相談ください。
耐震等級に影響を与える要素とは?
建物の耐震等級に影響を与える要素について解説します。
耐震等級3を目指すのであれば、主に以下の4つの要素について注意が必要です。
耐力壁の量と配置
耐力壁とは、筋交いや構造用面材を用いて強度を高めた壁で、地震の揺れに対する建物の抵抗力を高めます。
耐力壁をより多く、バランスよく配置することで、建物の耐震性をアップさせます。
アメカジ工務店では、柱と壁の両方で建物を支える「ソリッドフレーム工法」、加わる力(揺れや重さ)を床板の面全体で受けとめる「根太レス工法」を採用。
耐震性の高い構造を実現しています。
詳細は、アメカジ工務店の「構造・仕様」もご覧ください。
建物の重さ
建物が重いほど地震で建物にかかる負担は大きくなります。
そのため、建物を軽量化することで、建物の耐震性を向上できます。
軽い屋根材を採用すると、建物の重心が下がって地震の揺れも抑えられます。
また、木造住宅も軽量なため、耐震性能の向上に有利とされています。
建物の形状と間取り
建物の形状がシンプルだと安定性が高まるため、家の形状は1階と2階が同じ形状の四角形が理想的です。
上下の階で同じ場所に壁があるとさらに良いので、1階と2階で同じ間取り、またはできるだけ壁の位置を揃えられると良いでしょう。
床の強度
耐力壁がその性能を十分に発揮するためには、それを支える床の強度が重要です。
構造用合板などを採用して床の剛性を高めることで、耐力壁とともに地震の揺れにしっかり耐えてくれるでしょう。
耐震等級3の家を建てるメリットと注意点
耐震等級3の家の最大のメリットは、大地震が発生しても家の中で過ごす家族の命と財産を守れることです。
建物の倒壊や大きな損傷を防ぎ、地震後も軽微な修繕で住み続けられる可能性が高いです。
地震の多い日本で、住宅の耐震基準はとても厳しいです。
建築基準法の最低基準である耐震等級1でも、震度6~7の大地震では建物が即倒壊はしないとされています。
しかし、即倒壊はしなくても、家が全損して修繕不可能になったり、高額な修繕費用がかかったりしてしまうことはあります。
耐震等級3の家は、大地震でも軽微な修繕で住み続けられる耐震性を備えているので、地震後の生活立て直しへの負担も少なく住む可能性があります。
2011年の東日本大震災や2016年の熊本地震では、耐震等級1、2の住宅が倒壊している事例もありますが、耐震等級3の住宅の倒壊事例は報告されていません。
また、耐震等級3を取得することで、地震保険料が割引となり、耐震等級3の家に対して住宅ローンの金利優遇を実施する金融機関やローン商品などもあります。
なお、こちらは耐震等級3の取得が要件なので、「耐震等級3相当」では対象となりません。
一方で、耐震等級3の認定を受けるには、時間と費用がかかることに注意が必要です。
評価の申請・認定には10〜20万円程度、耐震等級3を目指すための設計費用や耐震部材の調達費用に20〜40万円程度の追加費用を想定しておきましょう。
耐震性能を考慮した設計が必要なため、プランニングの早い段階から相談が必要なこと、構造や設計の問題で希望の間取りが実現できない可能性があることなども知っておくと安心です。
耐震等級が高ければもちろん安心感がありますが、メリットとデメリット、そして家づくりにおける優先順位などを再確認して検討することをおすすめします。
耐震等級3とは品確法で定められた耐震等級の中で最も高い等級
耐震等級3とは、品確法で定められた住宅性能表示制度における最高の耐震等級です。
耐震等級は1~3まであり、耐震等級3の建物は震度6強~7の巨大地震でも軽微な修繕で住み続けられるとされています。
耐震性の高い家を建てるには、耐力壁の量や配置、建物の軽量化、シンプルな形状、床の強度などを意識しましょう。
耐震等級3の家は、耐震性が高く、家族の命と財産を守れる家です。
また、地震保険の割引や住宅ローンの金利優遇などのメリットもあります。
ただし、耐震高級3の取得には、設計費用や認定取得に時間やコストがかかることが注意点です。
アメカジ工務店では、土間のある家やガレージハウスなど、楽しく暮らす一戸建てをご提案しています。
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