スキー板・スノーボードメンテナンス方法は?本格的なお手入れも解説
2022年10月21日
大河内 琢久哉
札幌
こんにちは!ガレージハウス・土間のある家をご提案するアメカジ工務店 大河内です。
ウィンターシーズンにスキーやスノーボードを楽しんでる方は、そのあとのメンテナンスも万全でしょうか?
スキー・スノーボードのこまめなメンテナンスは、滑走性の向上や板を長持ちさせるためにも欠かせないものです。
今回のコラムでは、スキー・スノーボードのメンテナンス方法を解説。
手軽にできる初級編とちょっと本格的な上級編をそれぞれご紹介します。
シーズンオフの保管場所についてもお伝えしますね。
スキー板・スノーボードのメンテナンスが必要な理由は?
スキー板・スノーボートのメンテナンスが必要な理由は、楽しく安全に滑るため、そして板の寿命を伸ばして長持ちさせるためです。
こまめにワックスがけなどのメンテナンスをすることで、エッジやビンディングにサビがつくのを防ぎ、滑らかに滑るようになります。
滑りにくいスキーやスノーボードでは上手く滑れないのでなかなか上達できませんし、転倒してケガの原因にも。
楽しく安全に滑るためには、日々のこまめなメンテナンスは欠かせません。
また、板が劣化する一番の原因はサビです。
雪山を滑ってぬれたスキー板やボードをそのまま放置していては、サビがつく大きな原因に。
サビをそのままにしていると、サビが進行して取れなくなってしまいます。
1シーズンに滑る回数にもよりますが、板の寿命は一般的に5〜15年といわれています。
こまめなメンテナンスでサビを防ぐことで、板の寿命を伸ばして長持ちさせることができるのです。
シーズン後の使わない期間も長いので、しっかりメンテナンスをして収納しておきたいものです。
スキー板・スノーボードメンテナンスの基本をご紹介!
日々の簡単なメンテナンスは、自分でもできます。
使用した当日は、板についた水滴をしっかりタオルで拭き取るようにしましょう。
エッジやビンディング(金具)に水滴が残っていると、サビの原因になります。
1シーズン使用後には、少し時間をかけて汚れ落としとコーティングを。
ここでは、簡易ワックスでのメンテナンス方法をご紹介します。
STEP1:ブラシやリムーバー、スクレーパーで汚れを落とす
ワックスを塗る前に、余計な汚れや古いワックスを落とすことで新しいワックスがしっかり浸透します。
ブラシで汚れをかき出してタオルなどで拭き取ったあと、滑走面にリムーバーを塗り、ペーパーで拭き取ります。
STEP2:ワックスを塗る
リムーバーが完全に乾いてからワックスを塗ります。
簡易ワックスは先端にスポンジが付いていて、スポンジを板に押し付けるとワックスが出てきます。
滑走面全体に、均一になるように塗り広げます。
固形のワックスはコルクで塗り広げます。
STEP3:ブラッシングで仕上げ
ナイロンブラシでブラッシングして仕上げます。
不要なワックスを取り除くことで、より滑らかに仕上がり、滑りやすくなります。
STEP4:エッジのサビ止め
エッジには市販されているサビ止め&サビ落としを塗っておきましょう。
スキー板・スノーボードの本格的なお手入れも自分でできる!
上級者向けの本格的なメンテナンス「ホットワクシング」の方法もご紹介!
ホットワクシングとは、ろうそくのような固形のワックスを熱で溶かして板全体に塗り込んでいく方法です。
ホットワクシングはワックスがしっかり板に浸透するため、簡易ワックスよりもワックスの効果が長持ちするのが特長です。
【用意するもの】
- 固形ワックス
- アイロン
- ワクシングペーパー
- スクレーパー
- ナイロンブラシ
- リムーバー
- 作業台
ホットワクシングの方法
STEP1:作業台に板を固定する
メンテナンス専用の作業台を用意し、しっかりと固定します。
STEP2:ブラシやリムーバーを使って板の汚れを落とす
ブラシやリムーバーを使って、テールからトップにかけて板の汚れを落とします。
リムーバーを吹きかけたらペーパーでしっかりと拭き取ります。
STEP3:アイロンで固形ワックスを熱して溶かし、板の上に垂らす
ワックスの量が少ないと焦げてしまうおそれがあるため、気持ち多めに垂らします。
STEP4:アイロンを当ててワックスを均一に伸ばしていく
アイロンと板の間にワクシングペーパーをはさみ、ワックスを溶かしながら塗り広げます。
アイロンの温度はワックスの取扱説明書などに記載のとおりに設定します。
一箇所に長く熱を当てていると板が傷んでしまうので、アイロンは常に動かしてください。
室温が低いと溶けにくいかもしれませんが、一度で仕上げる必要はなく、何度も往復させて構いません。
STEP5:ワックスが固まるまで常温で放置
寒い場所で急激に冷やさず、常温で30分から1時間ほど置いておきます。
STEP6:スクレーパーとブラシで仕上げ
スクレーパーとブラシで余分なワックスを取り除いて完成です。
スクレーパーは進行方向に45°倒して、押しながら滑らせましょう。
シーズンオフに長期で保管をする場合は、余分なワックスを取り除く工程は行わず、塗りっぱなしの状態で保管すると良いですよ。
ワックスが冷めたら、塗りっぱなしの状態でケースにしまい、シーズンインまでゆっくりと眠らせましょう。
シーズンインするタイミングで、余分なワックスを取り除くのがおすすめです。
どうでしょうか?
道具と場所さえあれば意外に自分でもできそうと感じた方もいらっしゃるかもしれませんね!
難しそうな場合は、無理せずチューンナップショップへ依頼しましょう。
チューンナップショップではワックスがけのほか、エッジや滑走面の傷のリペアなども対応してくれます。
新しいスキー板・スノーボードを購入したら「ダリング」も
ダリングとは、スキー板やスノーボードで使わないエッジ部分を削る作業のことです。
エッジとは板の両側にある細長い金属部分。
走行中に体を支えたり、方向転換したりするのに重要な部分です。
しかし、スキー板では先端部分、スノーボードではノーズとテール(両先端)の地面から反り上がっている部分は、走行中に実際にはエッジとして使わない部分です。
この部分がとがりすぎていると、引っかかって板のコントロールが難しくなることがあるため、削り落として角を丸める必要があるのです。
スキー板・スノーボードはシーズンオフの保管場所も重要!
スキー・スノーボードを楽しんでシーズンが終わった後には、しっかりメンテナンスをして保管を。
シーズンオフには長期保管になるので、日陰で風通しが良く、湿度の低い場所で立てて保管するようにしましょう。
高温多湿の場所は、板が傷んだり変形したりする原因になるので注意してくださいね。
土間やクローゼット、物置などに保管するケースが多いと思いますが、屋外の物置の場合は湿気がたまってカビが生えないように気をつけましょう。
室内でありながら土足で活動ができる土間は、スキー板やスノーボードを保管する場所としても最適。
スノーボードやスキー板のメンテナンスをする場所としても活用できます
スキー板やスノーボードの保管場所については「スノーボード・スキー板の保管場所には土間がおすすめ!施工事例も」でも詳しくご紹介しています。
スキー・スノーボードをメンテナンスして長く楽しもう
スキーやスノーボードを楽しんだあとは、メンテナンスもしっかりと。
こまめなメンテナンスをすることで、快適・安全にスキー・スノーボードを楽しむのはもちろん、板の劣化を抑えて長持ちさせることができます。
簡易ワックスでのワックスがけなら初心者でも手軽にできます。
さらに本格的なメンテナンスに挑戦したい方は、「ホットワクシング」にもぜひチャレンジ!
作業場所を確保して、専用のワックスとアイロン、ペーパーなどを用意すれば自分でも可能です。
また、新しいスキー板やスノーボードを買ったときには、不要なエッジを削る「ダリング」もやってみましょう。
難しい場合はチューンナップショップに相談してみてくださいね。
スキー板やスノーボードはシーズンオフには長期保管となります。
次のシーズンも快適に楽しむためにも、保管前にはしっかりメンテナンスをしておきましょう。
高温多湿を避け、風通しの良い場所に立てて収納するのが最適です。
アメカジ工務店では、土間のある家やガレージハウスなど、楽しく暮らす一戸建てをご提案しています。
また、人気の間取りとプロによるコーディネート、そして100万円分のオプションのついた「コンプリートプラン」もご案内中です!
ご家族で趣味や遊びをとことん楽しめるお家をご検討中なら、ぜひアメカジ工務店にご相談くださいね!