狭小住宅をガレージハウスにするなら間取りはどうする?注意点も
2021年7月20日
大河内 琢久哉
札幌
こんにちは!ガレージハウス・土間のある家をご提案するアメカジ工務店 大河内です。
家を建てようとするとき、限られた狭い敷地に建てることになった…というケースも少なくありません。
建てる家も限られた設計になってしまうのか?という心配もあるかもしれませんが、大丈夫です!
経験豊富な施工会社に相談すれば、希望をしっかり反映させた家を建てることが可能で、ガレージハウスもその中のひとつです。
今回は狭小住宅でガレージハウスを作る場合に必要な面積や、注意したい点についてお話しします。
狭小住宅でもガレージハウスは作れる!必要な面積は?
ガレージハウスは、ガレージ(車庫)が建物に組み込まれて家と一体になっている住宅のこと。
雨に濡れず車の乗り降りや室内への移動ができたり、アウトドア用品の収納や趣味部屋としても使えたりなど、近年人気の住宅デザインです。
ガレージハウスに組み込まれている(ビルトインされている)ガレージのことは、ビルトインガレージと呼びます。
インナーガレージと呼ぶこともあります。
ガレージハウスと聞くと、広い敷地に建っているイメージがあるかもしれません。
ですが、敷地面積が20坪程度の限られた敷地に建てる狭小住宅でも、ガレージハウスは作れます!
狭小地では、住宅と駐車スペースを別々に設けることが難しいことがしばしばあります。
だからこそ、限られた敷地を最大限に有効活用できるビルトインガレージにする、というケースも多いです。
駐車場を別に借りる必要がなくなるので、月々の駐車場代が節約できるメリットもあります。
必要な面積の目安は?
ビルトインガレージ(インナーガレージ)を作るにあたって、必要な面積の目安を考えてみましょう。
まずは車のサイズ(幅×長さ)を確認します。
軽自動車 1.48m×3.4m
5ナンバーの車 1.7m以下×4.7m以下
3ナンバーの車 1.7m超×4.7m超(例:大型車1.9m×5.2m)
※あくまでも目安で、メーカーや車種によって大きさは異なります
ガレージには車自体が要するスペースに加え、乗り降りするスペースや人が歩くスペースが必要です。
人1人が歩くために必要な幅は0.6mと言われています。
助手席側はできるだけ壁に寄せて駐車し、ドアの開け閉めは運転席側のみですると仮定した場合、運転席側に0.7~1.1m、助手席側に0.2~0.3m程度の余裕が必要です。
前後のスペースは、前方はシャッターやゲートなどの邪魔にならないよう0.5m以上は空け、後方はトランクを開けることを想定して0.3m以上を設けると安心です。
最小限のスペースで考えると、車の横に0.7+0.2m=0.9m、車の前後で0.8mが必要で、駐車スペースの最小サイズは、次のように求められます。
軽自動車 約2.4m×4.2m=約10.1㎡=約3.1坪
5ナンバーの車 2.6m×5.5m=14.3㎡=約4.3坪(1.7m×4.7mの車の場合)
3ナンバーの車 2.8m×6m=16.8㎡=約5.1坪(5.2m×1.9mの車の場合)
この面積もあくまで目安ではありますが、車を駐車して人が歩くために必要なスペースの最低限の面積です。
次のような条件があれば、間口を広くしたり、奥行を伸ばしたり、スペースを広げる必要が生じます。
- ガレージに収納コーナーを作りたい
- ガレージ前の道路が狭い(4m以下)
- 車のドアやトランクの開け閉めにスペースが必要
- 両側のドアから乗り降りしたい
- 車椅子を利用する
狭小住宅のガレージハウスの耐久性や間取りはここに注意!
狭小住宅のガレージハウスでは、耐久性や間取りで注意したい点があります。
耐久性・耐震性
狭小住宅では、1階の面積のかなりの部分がビルトインガレージになる上、ガレージの出入口として広い開口部を設けます。
その場合に、壁面が少なくなり、通常の工法で木造住宅を建築すると家の耐久性や耐震性が不十分になってしまうおそれがあります。
そのため、狭小住宅のガレージハウスでは、重量鉄骨や鉄筋コンクリートを使って建てたり、木造でSE構法を用いたりします。
建物に十分な耐久性と耐震性を確保できる建築の仕方で家を建てることが重要です。
アメカジ工務店では「ソリッドフレーム工法」や「根太レス工法(剛床工法)」を用いて、必要な耐久性や・震性を備えた木造住宅を施工しています。
玄関ドアの配置
狭小住宅のガレージハウスで敷地の間口いっぱいにガレージの開口部を設けると、玄関ドアを設ける面が確保できない場合があります。
この場合、ガレージの奥の壁面や、ガレージの開口部とは違う面(建物の側面)に玄関ドアを設けるという方法もあります。
玄関をガレージとは違う面に設け、部屋から直接ガレージに行くルートがなくなる場合は、ガレージの奥に勝手口を設けると便利です。
ガレージと部屋とで直接行き来ができれば、雨に濡れずに車に乗れますし、荷物を部屋に運ぶのも楽になります。
間取りで注意すること
■広く見せる工夫を
狭小住宅のガレージハウスでは、ガレージ+2LDKまたは3LDKといった間取りが一般的です。
ガレージに大きく面積をとられますので、その分居住スペースが制限されます。
LDKなどメインの居住スペースを2階に設けると、ゆったりとした空間を確保しやすいでしょう。
また、踏み板と骨組みだけでできているスケルトン階段にすると、風通しがよく段の間から光も通り、明るく開放的な印象になります。
階段下を収納スペースに活用したり、踊り場に小さな書斎コーナーを作ってスキップフロア(中二階)的に活用したりと、空間を有効活用してみましょう。
アメカジ工務店では、狭小地向けにガレージを前面に配置したプラン「フロントガレージプラン」をご提案しています。
「狭小住宅でのガレージハウスの間取りを詳しく知りたい!」という方は、ぜひアメカジ工務店へ資料請求・お問い合わせくださいね!
■ガレージの影響を最小限に
ガレージで車のエンジンをかけると、思いのほかエンジン音が響いたり、室内に排気の影響が及ぶこともあります。
これらの影響を最小限にするために、1階部分に比較的利用時間が短い大型クローゼットや浴室、トイレ、洗面所などを配置する方法があります。
ガレージハウスを家族みんなで楽しく活用するために気を付けたいことについては、以下のコラムでも詳しくご紹介しています。
間取りを考える際に、ぜひご参考ください。
ガレージハウスのメリット・デメリットとは?知っておくべきポイントも
狭小住宅でもガレージハウスは可能!間取りの工夫で快適に
狭小住宅でもガレージハウスを実現することは可能です!
限られた敷地に駐車場と住まいの両方を実現できるガレージハウスは、狭小地におすすめのスタイルとも言えます。
ビルトインガレージに必要な面積の目安としては、最小限のスペースで車の横に0.9m、車の前後で0.8mと考えてみましょう。
今ある車のみならず、将来の車の大きさや趣味等のライフスタイルも考慮して、ガレージの大きさを決められると良いですね。
ガレージハウスは通常の住宅よりも開口部が大きいので、十分な耐久性・耐震性を実現できる工法で建築することが重要。
間取りを考える際は、ガレージの騒音等に対策しつつ、居住空間をいかに広々とゆったり見せるがポイントですよ!
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ガレージハウスをご検討の方は、ぜひアメカジ工務店にご相談くださいね!