土間とは?メリット・デメリット、知っておきたいポイントもご紹介
2021年7月9日
大河内 琢久哉
札幌
こんにちは!ガレージハウス・土間のある家をご提案するアメカジ工務店 大河内です。
昔の日本の家屋でよく見られた土間が、いま再び注目を集めていることをご存知ですか?
理由は、子どもから大人まで家族みんなの生活を快適で楽しく、便利なものにしてくれるから。
今回は土間とはどんな場所なのか、土間のメリットやデメリットと対策、土間のある家を作る前に知っておきたいポイントなどをご紹介します。
土間とはどんな場所?
土間とは、屋内でありながら床板を張らず、土足での活動を可能としているスペースのことです。
昔の日本家屋でよく見られたつくりで、農具の手入れや保管場所、炊事のスペース、立ち話などご近所との交流をはかる場所でもありました。
最も一般的なのは玄関に設けられる土間で、通常の玄関の床部分よりもずっと広い面積であることが特徴です。
玄関以外の場所では、キッチンの床や勝手口の隣、リビングの一角などに設けられることもあります。
土足OKでありつつも完全に屋内空間である土間は、家の中の暮らしと外の暮らしを緩やかにつなぐ性質をもった場所とも言えます。
近年では再評価され、テーブルや椅子を配置して訪問客を気軽に迎える場所、趣味を楽しむ場所、子どもの遊び場など、さまざまな活用方法が注目されています。
土間のメリットや魅力をご紹介!
土間の床には、コンクリートやモルタル、タイルなどが使用され、「床板なし・土足OK」の空間。
※アメカジ工務店では土間はタイルで施工しています。
「床板なし・土足OK」ならではの土間のメリットや魅力をご紹介します。
夏場に涼しい
土間の表面や下地によく使われるコンクリート・モルタル・タイルなどは、熱伝導率が高く、触るとひんやりとします。
これらは土間空間の暑さも解消してくれるため、夏場に涼しく感じられるというメリットがあります。
自然な涼しさが感じられるので、エアコンの使用を控えることにもつながり、電気代の節約が期待できます。
ひんやりとする土間は、真夏の暑い日などに小さな子どもの遊び場としても最適です。
天候を気にせず作業ができる
土間は完全に屋内空間なので、室内同様に雨風を完全にシャットアウトできますし、日差しをさえぎることもできます。
土間空間では天候を気にすることなく作業ができるため、屋外で行えば空模様を気にしなければならないDIYや自転車の手入れ、鉢植えの世話なども、いつでも作業に取り掛かれます。
掃除がしやすい
土間の床面はコンクリートやタイルなどでできているので、掃き掃除が簡単です。
泥、水、油などを落としてしまっても、サッとふき取り、水を使ってモップ掛けすればすぐにきれいになります。
土足で歩くスペースなので、多少の汚れは気にならないというメリットもあります。
多目的に使える
土足OKで、ある程度の広さがあり、なおかつ掃除もしやすい土間は、収納場所や作業場所など、さまざまな用途に利用できる点も魅力です。
靴や上着はもちろんのこと、自転車やベビーカー、アウトドア用品やガーデニング用品、スポーツ用品などの収納場所としても大変便利です。
まとめ買いした日用品や食品類を、一時的に保管しておくスペースとして活用することもできます。
趣味のDIYやペットのブラッシングなど、室内で行おうとすると準備と後片付けが大変な作業も土間なら気楽に行えますね!
椅子やテーブルをセットすれば、ちょっとした応接スペースにも早変わり。
こちらのブログでも土間の活用法について詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
土間の使い方は自由自在!便利な活用法や注意点もご紹介
土間のデメリットは?デメリットの対策もご紹介
土間のデメリットと、その対策についてもご紹介します。
冬は寒い
「夏は涼しい」の裏返しで、冬の土間は底冷えすることがあります。
対策としては、次の3つが挙げられます。
- 基礎部分にしっかり断熱材を使用する
- 土間に床暖房を入れたり、ストーブを設置したりする
- 断熱効果のある床材を使用する
土間が冬でも寒くなければ、リビングと土間をひと続きにした間取りも可能となります。
アメカジ工務店の暖かい土間の施工事例も、ぜひご覧ください!
段差ができる
土間の床面は、居住空間の床面よりも一段低く作ることが多いので、住宅内に段差ができやすいです。
お年寄りや小さな子どもがいるご家庭では、転倒や落下の危険もあります。
しかし、次のような対策をとることで問題を解決できることがあります。
- 段差を小さくする
- スロープを設ける
- 玄関などお年寄りや小さな子どもの動線上に当たる場所を避けて土間を作る
湿気が生じやすい
土間では、屋外から入ってくる冷たい空気と室内からの暖かい空気が出会うため、結露が生じやすく、湿気が溜まることがあります。
また、雨の日や雪の日などに濡れたものを土間に置いておくと、湿気が生じることがあります。
対策としては、壁材に湿気を吸いやすい珪藻土を使ったり、換気扇や除湿器を設置して湿気がこもらないようにする方法があります。
居住スペースを分断することがある
キッチンやリビングなど居住スペースの中に土間を作った場合、部屋を行き来する度に土間を通る(履物を履く)必要が生じることがあります。
1日に何度も履物を脱いだり履いたりを繰り返すことになると、ちょっとしたひと手間にはなってしまいます。
対策としては、設計段階で家族の生活動線をよく確認し、動線を分断する位置に土間を設けないようにすることが大切です。
その上で、土間を通らずに移動できる別ルートも設けておくと、居住スペースの一体感を保ちやすくなります。
土間のある家を作る前に知っておきたいポイント
家を作る前にいくつかのポイントを知っておくことで、自分にぴったりの土間のある家を作りやすくなります。
床材の種類
土間の床面は文字通りの土の面(地面)にすることも可能ですが、近年の土間では床材にコンクリートやモルタル、タイルなどを使うスタイルが主流です。
コンクリートやモルタルは床材として比較的安価に取り入れることができます。
アメカジ工務店ではタイルを採用していますが、タイルは耐久性が高く、色柄が豊富で選択肢も多いため、土間の床材として人気があります。
汚れ対策
土間に泥汚れのついたものを日常的に持ち込むなど、頻繁に汚れることが予想される場合、掃除がしやすいつくりにすることが大切です。
掃き掃除がしやすいように棚を壁面に造作して物を置けるようにしたり、泥汚れを外に掃き出せるようにしておく方法があります。
土間に「水栓」と「流し台」があると、床を水で掃除したり、屋外で使ったものを流し台で洗えたりしてとても便利です。
泥汚れを土間できれいに洗い流してしまえば、きれいに保つことができます。
間取りの工夫
土間の空間を最大限に活かしきるために、どのように土間を使いたいか、住宅のどこに土間を設けたいかを、よく考えてみましょう。
土間に求める機能(作業場、収納場所、コミュニケーションの場など)に加え、家族の生活動線を考えると土間の配置を考えやすいです。
土間をパブリック空間にするか、プライベート空間にするかによっても間取りの取り方が変わってきます。
とはいえ、どのような間取りにしたら良いのか、具体的にイメージしにくいところもあるかと思います。
そんなときは、一戸建ての土間のある家をご提案するアメカジ工務店の「コンプリートプラン」をぜひご活用ください。
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土間とはメリットが多い魅力的な空間!デメリットには対策あり♪
土間とは、住宅の中でありながら床板を張らず、土足での活動を可能としているスペースのことです。
夏場に涼しい、天候を気にせず作業ができる、掃除がしやすい、趣味や収納など多目的に使えるというように多くのメリットがあります。
反対にデメリットとしては、冬は寒い、段差ができる、湿気が生じやすい、居住スペースを分断することがあるなどが挙げられますが、それぞれ対策を立てれば問題をクリアすることができるでしょう。
家をつくる前に、床材の種類や汚れ対策、間取りの工夫など、いくつかのポイントを知っておくと、理想にぴったりの土間が実現しやすくなります。
アメカジ工務店では一戸建ての土間のある家をご提案しています。
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ぜひ土間のある暮らしをイメージしてみてくださいね。