土間に使われる床材の種類は?特徴やメリット・デメリットも
2021年8月25日
大河内 琢久哉
札幌
こんにちは!ガレージハウス・土間のある家をご提案するアメカジ工務店 大河内です。
土間のある家と聞いて、土間の床材についてはどのような素材や色、デザインを思い描きますか?
土間の床材は、土間の印象を大きく左右するとても大切な要素です。
今回は土間に使われる床材の種類と特徴をご紹介するとともに、それぞれのメリットとデメリット、土間の床材の選び方についてお伝えします。
土間に使われる床材の種類は?特徴もご紹介
土間に使われる床材の種類は、主にタイル、コンクリート、モルタル、天然石が一般的です。
いずれも硬い床材で、表面に傷が付きにくく、土足で活動するのに適しているという共通の特徴があります。
他にもそれぞれの床材の特徴があるので見ていきましょう。
バリエーション豊富なタイル
タイルはさまざまな色や模様、形や大きさがあると同時に、石調・木質調といった多様な質感もあり、バリエーションが豊富です。
和の空間から洋の空間まで、思い描いた通りのデザインを作り出せます。
四角いタイルを縦横に規則正しく並べていく施工が一般的で、模様入り、色、大きさ、形違いのタイルを組み合わせたり、斜めに貼ったりすると、また違った雰囲気を楽しめます。
現在、タイルは住宅の土間の床材として最も人気があり、一般的となっています。
アメカジ工務店では、土間の床材にはタイルを採用しています。
頑丈なコンクリート
コンクリートは、セメントと砂と砂利と水を混ぜて作られています。
骨材として砂利を混ぜることで強度の高い床材となります。
土間に流したコンクリートを平らにならし、表面を平滑に仕上げるのが一般的です。
無機質な独特の質感は、クールでシンプルな印象を与えます。
シンプルなモルタル
モルタルは、セメントと砂と水を混ぜ合わせて作られています。
粉末のセメントと砂で出来ているので、粒子が細かく滑らかな仕上がりになります。
シンプルに金鏝(かなごて)を使って表面を平滑に仕上げる「金鏝仕上げ」と、表面にあえて凸凹を作り出す「洗い出し」という施工があります。
洗い出しは、玉砂利などを混ぜたモルタルを塗った後に、表面のモルタルだけを洗って取り除き、玉砂利などを露出させる施工です。
金鏝仕上げの土間床にビー玉などを埋め込んで表情をつけたりすることもできます。
豪華な天然石
天然石の床材には、歴史的な建築物でもよく使われている御影石や大理石などが使われます。
石材がもつ独自の色合いや表面加工の仕方によって、さまざまな質感の床材となります。
一つひとつ個性ある天然の石ならではの唯一無二の土間は、豪華な雰囲気を楽しめます。
土間に使われる床材が違うと、でき上がる土間の雰囲気もずいぶん違いそうですね。
そんな土間をどう活用できるのか、こちらのコラムで詳しくご紹介していますのでぜひご参考ください。
土間の使い方は自由自在!便利な活用法や注意点もご紹介
土間に使われる床材のそれぞれのメリット・デメリットとは?
土間に使われる主な床材(タイル、コンクリート、モルタル、天然石)に共通したメリットとしては、蓄熱性が高いことが挙げられます。
冬は床暖房や暖炉などを使って熱を蓄えると、暖かい状態をキープしやすいです。
反対に夏は、太陽光が直接差し込まないようにして温まらないよう工夫をすると、ひんやりとした空気を感じられます。
他にもそれぞれにメリットとデメリットがありますので、詳しく見ていきましょう。
タイル
メリット
- 耐久性が高く、土足で使っても傷がつきにくい
- 変色・変質などの心配がない
- 水洗いOKで、汚れにくく掃除もしやすい
- 色、模様、風合い、機能、大きさ、形などのバリエーションが豊富
タイルはとても硬いので、多少のことでは傷がつきません。
また、ほとんど吸水しないのでデッキブラシでゴシゴシ水洗いしても平気なのも魅力!
メンテナンスが簡単で経年劣化が少ないのはうれしいですよね。
デメリット
デメリットは対策も一緒にご紹介しますね。
■テラコッタタイル(素焼きタイル)は吸水しやすく、シミになりやすい
吸水性がほとんどない「テラコッタ調タイル」を使えば、温かみのある風合いを楽しみつつ、汚れにくさも実現できます。
■価格が高め
コンクリートやモルタルに比べると比較的高めですが、安価なものから高価なものまで幅広い選択肢があるので、リーズナブルに施工することも可能です。
■目地にホコリや汚れが溜まる
普段のお手入れはホウキを使った掃き掃除が最適ですが、汚れが気になる場合は濡れた雑巾で拭いたり、水をかけてデッキブラシでこすり洗いをすると良いでしょう。
コンクリート/モルタル
コンクリートとモルタルは、どちらもセメントを使っていて性質がよく似ているので、同様のメリット・デメリットがあります。
メリット
- モダンでクールな印象になる
- 目地がなく表面が平滑なので、掃除がしやすく水洗いもOK
- 価格がタイルや天然石よりも安価
- コンクリートは床暖房と組み合わせやすい
コンクリートとモルタルでは、モルタルの方が安価であることが多いです。
また、コンクリートは熱を蓄えやすい性質があり、床暖房と組み合わせることで効率的な暖房が可能です。
デメリット
デメリットとその対策には次のようなものが挙げられます。
■乾燥していく過程で、ひび割れ(クラック)が生じることがある
自然にできるひび割れはそれ自体に味わいがあり、自分の土間の味として愛着が感じられるポイントにもなります。
風合いとして楽しみ、気になるようなら業者へ補修を依頼しましょう。
■防塵塗料を塗っていないと、吸水して汚れがシミになる
コンクリートもモルタルも吸水性があるので、表面に防塵塗料などの塗装がされていないと汚れを含んだ水分を吸水してしまいます。
浸み込んだ汚れがそのまま残り、シミになってしまうため、あらかじめ塗料の仕上げは行なっておきましょう。
天然石
メリット
- 見た目の高級感がある
- 模様と光沢があるため、小さなゴミやほこりが目立たない
- 水拭き可能で掃除しやすい
- 硬くて丈夫、割れることもなく、耐久性に優れている
高級感が漂う天然石には、耐久性に優れているという大きなメリットがあります。
硬くて丈夫なので、うっかり硬いものを落としても、床材が割れる可能性は低いです。
デメリット
デメリット・対策は以下の通りです。
■価格が高い
天然石自体が高価な素材なので、天然石の土間にかかる費用は高めになってしまいます。
しかし、和風・洋風のどちらにもよく調和するので、土間の床材としては使いやすい素材です。
■メンテナンスに手間がかかる
天然石の中には、吸水率が高かったり、酸によって変質したりするものがあります。
酸がNGの場合は掃除に使う洗剤の種類に注意が必要です。
■滑ることがある
天然石が水に濡れると滑りやすくなることがあります。
しかし、表面に滑り止めを塗ったり、滑り止め加工がしてあるものを選んだりすることで問題を解決できます。
こちらのコラムでは、土間自体のメリット・デメリットについてご紹介していますので、ぜひご参考ください。
土間とは?メリット・デメリット、知っておきたいポイントもご紹介
土間の床材の選び方は?選ぶならタイルがおすすめ!
土間の床材は、基本的には玄関回りの外装・内装とのバランスや調和を考えながら選びましょう。
玄関の外回りの床材と土間の床材を同じものでそろえると、空間としての一体感を演出できます。
そのうえで、さらに何を重視するかによって選び方が違ってきます。
代表的な床材選びのポイントを見ていきましょう。
予算から選ぶ
施工の費用は、一般的にモルタル→コンクリート→タイル→天然石の順に高額になっていく傾向があります。
しかし、モルタルでも洗い出しにすれば費用が上がりますし、タイルでも安価なものを選ぶか高価なものを選ぶかで費用は大きく違ってきます。
まずは、自分の好みの床材を使った場合の費用を建築会社に確認してみましょう。
安全性から選ぶ
土間は家の外と内を繋ぐ場であり、土足で出入りする場でもあるので、砂や泥が持ち込まれたり、濡れた靴で歩いたりすることがあります。
床材の表面が滑りやすい状態ですと、転倒の原因になり危険です。
ご高齢の方や小さなお子さまも一緒に暮らす場合は、特に転倒防止に注意する必要があります。
滑り止め加工をしたタイルや天然石を選んだり、モルタルやコンクリートの表面に滑り止め加工をしたりすると安全性が高まります。
メンテナンスのしやすさから選ぶ
普段からの掃除のしやすさや、手入れの簡単さも床材選びのポイントです。
土間の汚れの原因となるものは、外部から持ち込まれる砂埃や泥、雨の日の水滴などです。
タイルやモルタル、コンクリートは掃き掃除が簡単で、いざとなれば手軽に水洗いができます。
ただ、頻繁に掃除をすることができないこともありますよね。
そんな場合はグレーやベージュ、茶系や淡い色合いの床材を選ぶと、汚れが目立たず、掃除にあまり手間をかけずに済みます。
メーカーなどの商品一覧をチェックすると、汚れを目立たせない色合いの床材を見つけやすいでしょう。
ちなみに、白い土間は濡れた泥などがよく目立ち、黒や紺など濃い色の土間では乾いた後の泥などが白っぽく目立ってしまいます。
おすすめはタイル!
タイルには、色や機能などの選択肢の幅の広さ、メンテナンスのしやすさ、耐久性の高さなど、優れた性質がバランスよく備わっています。
総合的に見て、おすすめはタイルです!
アメカジ工務店では、土間の床材は全ての物件でタイル仕上げとなっております。
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土間の床材は主に4種類。おすすめはタイル!
土間に使われる床材は、タイル、コンクリート、モルタル、天然石などが一般的です。
いずれも硬くて丈夫で、土足で歩く土間の床材として適しています。
色や風合い等のバリエーションが豊富なタイル、頑丈なコンクリート、シンプルなモルタル、豪華な天然石と、それぞれに特徴があります。
それぞれの床材には、耐久性の高さや掃除のしやすさ、リーズナブルな価格などのメリットがあります。
一方でデメリットもありますが、対処方法もあるので、適切に対処すれば大きな問題にはならないでしょう。
床材を選ぶ際には、床材の特徴などに加えて、予算、安全性、メンテナンスのしやすさなどにも注目すると良いですよ。
トータルバランスで選ぶと、おすすめはタイルです!
一戸建ての土間のある家をご提案するアメカジ工務店では、土間の床材は全ての物件でタイル仕上げとなっております。
土間のある家を多数ご紹介している新築住宅の施工事例でぜひご確認ください!