土間リビングは寒い?メリット・デメリットを踏まえて失敗のない空間に
2021年9月21日
大河内 琢久哉
札幌
こんにちは!ガレージハウス・土間のある家をご提案するアメカジ工務店 大河内です。
昔から日本で親しまれている土間。
近年は土間とリビングを一体化した「土間リビング」としての使い方に注目が集まっています。
しかし、屋内でありながら床板を張らない土間は、外気が伝わりやすいことから、冬の寒さに不安を持つ方も多いのではないでしょうか。
今回は、土間リビングの寒さについてのお話です。
土間リビングが寒いといわれる理由や、寒く感じないための工夫、土間で失敗しないためのポイントをご紹介します。
土間リビングとは?まずはメリット・デメリットからチェック
土間リビングとは、「土間」がリビングの一部にある間取りのことをいいます。
土間については「土間とは?メリット・デメリット、知っておきたいポイントもご紹介」でも詳しくご紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
LDKの部屋と繋がって土間があるため、柱や壁の代わりに空間を仕切ることができ、室内が広く感じます。
土間リビングのメリットとデメリットについても見ていきましょう。
土間リビングのメリット
さまざまな使い方ができる
土間リビングの土間は土足で上がれるスペースのため、多目的な使い方が可能です。
例えば、子どもやペットの遊び場にする、テーブルや椅子を置いて特別感のあるカフェスペースにするなど、使い方はさまざま。
自転車やバイクが趣味の方は魅せる格納スペースにしたり、アウトドアの道具やベビーカー、家庭菜園のプランターなどを置くスペースにしたり、収納面でも大変便利です。
汚れが目立たない
土間は土足で歩くスペースなので、多少の汚れは気になりません。
もし汚れてしまっても、土間部分の床面はコンクリートやタイルなどでできているため、簡単に水で拭き取ることができます。
暑い季節も快適に過ごせる
先述の通り、土間部分は熱伝導率が高いコンクリートやタイルでできているため、夏場でも自然な涼しさを感じられて快適に過ごせます。
土間があると風通しが良くなり湿気がたまりにくいので、リビングなど部屋全体の室温が下がりやすくなり、夏の光熱費削減につながります。
土間リビングのデメリット
部屋の移動時に手間がかかる
土間は土足で使用しますが、一続きになっているリビング部分は靴を脱いで使用します。
そのため、何度も行き来する際は靴の着脱が多く、不便を感じることがあるかもしれません。
また、土間の床面はリビングの床面よりも一段低く作る場合がほとんどで、リビングの間に段差が生じるため、小さなお子さんや高齢の方は転倒に気をつける必要があります。
冬は寒くなりやすい
コンクリートやタイルなどで作られた土間は、夏に涼しい反面、冬は底冷えしてしまうため寒さを感じることも。
しかし、土間の寒さはしっかり対策を行うことで冬でも快適に過ごせます!
次で詳しくお伝えしていきますね!
「土間リビングは寒い」ことはない!その理由とは
土間リビングの土間部分の表面や下地には、コンクリートやモルタル、タイルなどを使用することが多いです。
これらは熱伝導率が高いため、冷たい外気が入ると触るとひんやりするほど冷えてしてしまいます。
しかし、土間リビングにしっかりと寒さ対策を行うことで、冬でも寒さを感じず快適に過ごすことができます。
例えば、基礎部分にはしっかり断熱材を使用したり、断熱効果のある床材を使用したりすることで寒さが伝わるのを防ぎ、冬でも寒さ知らずの土間空間を実現します。
土間に暖房を設置したりすれば、玄関ドアを開け放しにしない限り寒さを感じることはあまりないでしょう。
暖房を設置するのであれば、特に「床暖房」がおすすめです!
床暖房を設置することで、土間リビングで寒さを感じにくくなることはもちろんですが、土間に靴を置いておけば、履く頃にはポカポカに。
スキー板やスノーボード、釣り道具など、濡れてしまいがちなグッズも、床暖房の暖かさで乾きやすいという利点もありますよ。
アメカジ工務店では床暖房を取り入れた暖かい土間の施工事例もありますので、ぜひ参考にしてくださいね!
寒さ以外にも。土間リビングで失敗しないための対策も知っておこう
土間リビングは、寒さ以外に段差問題などの気になるデメリットもありますが、対策が可能です!
また、理想の土間リビングにあるためのポイントも知っておきましょう。
段差への対策
土間リビングは、どうしても土間と居室空間の間に段差が出きてしまいます。
高齢の方や小さなお子さんがいて転倒や落下の危険を感じる場合は、段差を小さくしたり、スロープを設けたりといった段差対策が可能です。
もし今は問題なくても、将来的に段差のないバリアフリー住宅にしたいという場合は、事前に住宅メーカーへ相談しましょう。
靴の脱ぎ履きへの対策
土間部分は土足で上がるため、キッチンやリビングへ移動する際は靴を脱いだり履いたりする必要があります。
移動時の手間を感じる場合は、土間を通らなくても居住空間へ行き来できるようにすれば解決できます。
設計時に家族の動線を分断する位置に、土間を設置しないよう気をつけましょう。
床材に失敗しないようしっかり検討する
土間の床材には、比較的安価に取り入れられるコンクリートやモルタルのほか、タイルなども選ぶことができます。
それぞれの床材には特徴があり、価格だけで決めてしまうと後悔のもとに。
「耐久性が低くすぐにヒビが入ってしまった」というような失敗や、「インテリアと合わなかった」というような失敗もあります。
ちなみにアメカジ工務店では、耐久性が高く選べる色柄が豊かな「タイル」を採用していますよ!
床材の特徴をよく知って、しっかり検討しましょう。
土間の床材については「土間に使われる床材の種類は?特徴やメリット・デメリットも」も参考にしてみてくださいね。
寒いと言われる土間リビングは対策次第で冬でも快適に!
「土間リビング」とは、「土間」がリビングの一部にある間取りのこと。
土間リビングは天候を気にすることなく多目的な使い方ができるほか、掃除がしやすいのでメンテナンスが楽、暑い季節も快適に過ごせるなど、さまざまなメリットがあります。
土間の表面や下地には、熱伝導率が高いコンクリートやモルタル、タイルなどを使用することが多いため、冬は底冷えして寒さを感じることも。
しかし、床暖房や断熱材などで対策をすることで、冬でも寒さを感じず快適に過ごすことができますよ。
アメカジ工務店では、ガレージハウスや土間のある家など、楽しく暮らす一戸建てをご提案しています。
ご家族で趣味や遊びをとことん楽しめるお家をご検討中なら、ぜひアメカジ工務店にご相談くださいね!